本当の自分を知ることの大切さについて
全ての悩み、問題の根本的原因は、
どういうところにあると思いますか?
他人のせいにする態度だったり、
コミュニケーションの問題だったり、
人間関係だったり、
色々思い浮かぶと思います。
でも、それらも全て元をたどれば、
〝理解不足″にあると言えます。
だから、本当の意味で〝理解″さえあれば
あらゆるトラブル、悩みは一瞬に
解決してしまうということです。
“理解”は、幸せに生きるための
最重要事項といえます。
そして「理解」でもっとも重要なのは、
「自分」への〝理解″です。
人生も幸福もビジネスもあらゆる面で、
最も重要で、最優先事項が「自分」への
〝理解″すなわち“自分を知る”
ということなのです。
昔から偉人と呼ばれる人たちは
言っています。
ソクラテスは「汝自身を知れ」と
言っています。
ゲーテは「人生は自分探しの旅だ」と
言っています。
自分自身を知ることがいかに
難しいことであるか、
またそれがいかに重要であるか、
古今東西を問わず、先人達は皆
「本当の自分を知ることの大切さ」を
説いているのです。
「老子」は「自らを知る者は明なり」と
言い、人を知るのは智者に過ぎないが、
自分を知るのは最上の明(明智)と
すべきことだといっているのです。
それほど自分を知るのは
難しいという意味です。
安岡正篤先生は、
「人間は自得から出発しなければいけない。
人間いろんなものを失うが、
何が一番失いやすいかというと自己である。
根本的・本質的にいえば人間は
まず自己を得なければいけない。
人間はまず根本的に自ら自己を徹見する、
把握する。
これがあらゆる哲学、宗教、道徳の
根本問題である。」と言われています。
ここで言われているように、
人間は自己を失いやすいものです。
自分のことは、わかっているようで
意外と分かっていないのです。
だからこそ、なによりもまず人間は、
根本的に本質的に、
本当の自分を知ることが
重要だということです。
自得とは、本当の自分、
絶対的な自分を会得することで、
論語の「修己」(己を修む)
「知命」(命を知る)とも言えます。
「孫子の兵法」には、
「敵を知り、己れを知れば、
百戦あやうからず。
敵を知らずして、己れを知れば、
一勝一負す。
敵を知らず、己れを知らざれば、
戦うごとに必ずあやうし。」と
記されています。
簡単に言うと、
「相手の事を知り、自分の事を知ることで
決して負けることは無い。
相手の事を知らなくても
自分の事を知れば引き分けることが出来る。
しかし、相手の事も自分の事も
知らなければ必ず敗れる。」
これは決して昔の話だけでなく、
現代社会にも十分に通じる言葉です。
自分を知らなければ、
相手を決して知ることができないし、
相手を知ることできなければ、
恋愛・夫婦・親子・会社など
全ての人間関係をうまく結べません。
自分を知り、相手を知れば、
人間関係でストレスを感じることなく、
自分の才能を発揮し、天職に就き、
ウキウキと毎日を過ごせます。
だから、何よりまず、
本当の自分を知ることこそが、
成功、幸せの出発点なのです。
本当の自分を知り、
本当の自分に目覚め、
自信を取り戻し、
情熱の人生を取り戻したいものです。